解説:
ハンス・セリエが提唱した汎適応症候群によると、人体がストレスを受けると、以下のような生体反応を示す。
- まずストレスを受けると身体はショック状態となり自律神経のバランスが崩れ抵抗力は低下する。この時期を警告反応期の1:ショック期という。
- 次に、アドレナリンやACTHなどが分泌されストレスへの適応反応が起こる。この時期を警告反応期の2:抗ショック期という。
- その後、ストレスに対し恒常的に対応するため生体の抵抗力が維持される。この時期を3:抵抗期という。この時期は、他のストレスへの抵抗力を犠牲にしているため、他のストレスに対して交絡感作を受けやすくなる。
- 最後に、長引くストレスに耐えかねて抵抗力が落ちる4:疲弊期を迎える。