東洋医学臨床論(2:鍼灸版)(全542問)
痛む所が定まらない患者に対し、その部位を追いかけて次々と繰り返し刺鍼する十二刺はどれか(22回)
解答:3
- 1.短刺
- 2.偶刺
- 3.報刺
- 4.輪刺
解説:
古代鍼術の十二刺に関する設問である。
- 1:短刺は骨痺を治すもので、誤り。
- 2:偶刺は心痺を治すもので、病巣に対して前(胸)に一刺、後ろ(背部)に一刺するものであり誤り。
- 3:報刺は、痛むところが一定せずに上下に遊走する場合の治法で、刺鍼後すぐに抜鍼せずに、押し手で次の疼痛部位をあん摩した後に再度刺入する方法で、これが答えである。
- 4:輸刺は、気が盛んで熱があるものに対する刺法で、垂直に深く刺し、ゆっくりと抜鍼する方法であり、誤り。