次の文で示す患者の病証に対する治療方針として最も適切なのはどれか（２２回）

解説：

臓腑弁証に関する設問である。

「大学受験のため不安とイライラで情緒不安定となっている」から、肝鬱気滞が考えられる。

さらに、「顔が紅潮し、口が苦く咽の渇き」を訴えることから、通常の気滞ではなく、熱証であることを示唆する。

また、「脈は弦数」もこれらを裏付ける所見で、弦脈は肝の異常を、数脈は熱症を示している。したがって、肝火上炎を疑う必要がある。

• 1：「血を補う」は誤り。
• 2：「陽気を補う」は、かえって誤治となり、誤り。
• 3：「痰湿を除く」は、病証と関連しないことから誤り。
• 4：「肝火を除く」が正しい。