解説:
ウイルス肝炎にはA型、B型、C型、D型、E型肝炎があり、それぞれ、A型、B型、C型、D型、E型肝炎ウイルスによって起こる。これらの肝炎ウイルスのうち、A型、B型、C型、E型肝炎ウイルスが急性肝炎を引き起こす。
1:A型急性肝炎は、成人では一般的に、急激な38度以上の1:発熱で始まり、続いて黄疸、食欲不振、倦怠感、吐き気などの急性肝炎症状が発現する。慢性化することはない。
2:B型急性肝炎の症状としては食欲不振、悪心・嘔吐、右上腹部痛、上腹部膨満感が出現する。感染経路は、性行為や医療行為が多い。垂直感染とは、病原体が親から直接その子孫へと伝搬される感染様式である。
3:C型急性肝炎もB型急性肝炎と同様の症状が出現することがあるが、A型急性肝炎やB型急性肝炎に比べて症状が軽いため、大多数の人では自覚症状がない。3:C型急性肝炎は、慢性肝炎へ移行することも多い。
4:E型肝炎は上下水道が未整備な地域で散発的に、あるいは飲料水を介して集団発生する。生鮮魚介類の摂取が原因となるのは、A型肝炎である。