臨床医学各論(2:鍼灸版)(全514問) 頚椎症について正しいのはどれか(23回) 脊髄症型では一側の肩甲背部の疼痛が起こる 神経根型では深部反射亢進が起こる 関連痛型では手術療法が第1選択である 保存療法では頸椎牽引が有効である 前の問題 次の問題 解答:4 1.脊髄症型では一側の肩甲背部の疼痛が起こる 2.神経根型では深部反射亢進が起こる 3.関連痛型では手術療法が第1選択である 4.保存療法では頸椎牽引が有効である 解説: 頚椎症は脊髄症と神経根症に分かれるが、典型的な脊髄症では両側の手や上肢にかけての疼痛やしびれが認められ、下肢の痙性麻痺のために歩行困難を起こしたり、膀胱直腸障害が認められることがある。 また、深部腱反射の亢進や病的反射の出現などが特徴であるのに対し、典型的な神経根症は一側の手指のしびれ、握力の低下、母指球・小指球・虫様筋の萎縮などの症状を障害高位に応じて起こす。深部腱反射は消失または減弱するが、病的反射は認められない。 治療に関しては、筋肉の萎縮が強いときや歩行困難や膀胱直腸障害が認められるときは手術適応であるが、痛みやしびれが中心のときは保存療法が一般的である。 保存療法としては、頸椎カラーの装着、薬物治療、4:牽引療法、温熱療法などが一般的である。 前の問題 次の問題 基礎科目 - 臨床医学各論(2:鍼灸版) test