解説:
慢性腎不全は「糸球体腎炎、腎孟腎炎、嚢胞腎、糖尿病などが原因で糸球体毛細管腔の狭窄が起こり、慢性的な腎血流量の減少をきたして腎機能が低下し、糸球体での血中老廃物(尿素、クレアチニンなど)の排泄および尿細管でのナトリウム、カリウム、リノン酸、炭酸などの電解質の再吸収と排泄が障害されるもの」である。血中への老廃物の蓄積や電解質のアンバランスをきたして尿毒症となる。
「1:カリウム」は、尿細管での排泄が減少するので、血中の値は高値になる。
「2:クレアチニン」や「4:リン」は、糸球体での濾過の減少により血中に増加するので高値となる。
「3:ヘモグロビン」の血中量の増加は多血症や高地滞在者にみられ、減少は貧血や水血症でみられる。慢性腎不全では、増加はみられない。