解説:
1:本作用は、局所の炎症症状がひどく、直接患部に施術できないときに、その部より心臓に近い部位に施術して、患部の病的滲出物や出血などを誘導することをいう。このことから、膝関節の水腫に対する大腿部のマッサージの目的は誘導作用に合致する。
2:関節周囲の軟部組織の拘縮などにより、関節運動の制限をみるときにその部の滲出物の破壊や吸収の促進、癒着の剥離、短縮した軟部組織の引き伸ばしなどを行い、可動域を広げたり、変形の改善などをもたらす作用のこと。
3:病的に機能の減退している神経や筋に対して施術を行い、その機能を高め、回復させる作用のこと。
4:施術により、神経や筋などの機能亢進状態を抑え、鎮静させる作用のこと。