解説:
食中毒の原因は年とともに変動が激しい。近年発生例のない細菌もいくつかあり、問題としては1~4の中でと解釈できる。
近年、院内感染も含めて増えてきているものとしてノロウイルスがある。
1:サルモネラ属の菌は、主に汚染された食肉から感染型食中毒を起こし、食中毒原因の上位にあげられる。
2:腸炎ビブリオは汚染された近海産魚介類から感染型食中毒を起こし、食中毒の原因の
上位にあげられる。
3:種々の病原大腸菌(広義の)によって起こる食中毒は比較的多い。ベロ毒素産生の腸管
出血性大腸菌感染とは区別される。
4:偏性嫌気性菌で毒素型食中毒を起こす。神経毒素により運動神経の麻痺を起こす。このほかに毒素型食中毒の原因菌としてブドウ球菌があげられ耐熱性毒素を産生する。