臨床医学各論(全470問)
低蛋白血症がみられるのはどれか(16回)
解答:3
- 1.甲状腺機能低下症
- 2.多発性骨髄腫
- 3.肝硬変
- 4.クインケ浮腫
解説:
- 1:甲状腺機能低下症では、血中中性脂肪、リン脂質、総コレステロールの高値、遊離脂肪酸の低値がみられる。
- 2:多発性骨髄腫では、総蛋白の高値、免疫グロブリン(γ-グロブリン)増加がみられる。
- 3:低蛋白血症は肝障害で起こるので、肝硬変でみられる。そのほかに、ネフローゼ症候群、火傷、低栄養、吸収不良症候群などでもみられる。
- 4:クインケ浮腫は、血管神経性浮腫ともいわれ、血管運動神経の局部的興奮によって毛細管の透過性が亢進し、液が血管外に漏出して生ずる。低蛋白血症はみられない。