解説:
1:寒冷環境においては体温の維持のため、甲状腺ホルモンや副腎髄質ホルモンの分泌亢進により効率の良い非ふるえ産熱の増大、およびふるえ産熱の増大が起こる。同時に交感神経の活動が充進して皮膚血管が収縮し、体表からの放熱を防いで、核心温度が維持される。
2:不感蒸散とは常時起こっている体表からの水分の蒸発現象で、蒸発する際に気化熱が体熱から奪われるので、かえって体温が低下する。
3:メラトニンは松果体で分泌される。メラトニンのヒトでの生理作用はまだよく分かっていないが、性腺刺激ホルモン分泌を抑制する可能性が考えられる。
4:交感神経活動が低下すると皮層血管が拡張することによって、体熱が奪われることになる。