東洋医学臨床論(2:鍼灸版)(全542問)
東洋医学的治療原則について誤っている記述はどれか(13回)
解答:4
- 1.心理状態を考慮する
- 2.先病が本治法の対象となる
- 3.急性の症状では標治法を優先する
- 4.秋・冬には浅刺する
解説:
治療法に関する設問である。
- 1:心理状態を考慮することは洋の東西を問わず当然のことである。
- 2:先病が本治法の対象となるのは原則であるが、大・小便不利はこの限りではない。
- 3:急性の病が単独で生じた場合は、通常は標治として治療する。また慢性病の上に急性の病が新たに生じた場合は、慢性病が本であり急性病が標であるが、新しく起こった病、特に外感病を最初に治療するのが原則であることから、標治を優先することになる。
- 4:秋・冬は気血が深部をめぐることから深めに刺鍼するのが原則である。これが答えである。