東洋医学臨床論(2:鍼灸版)(全542問)
手関節の掌屈ができない末梢性の運動麻痺に対し、罹患筋への局所治療穴として適切なのはどれか(15回)
解答:3
- 1.温溜
- 2.支正
- 3.郄門
- 4.四瀆
解説:
手関節の掌屈は、前腕屈筋群の支配。
- 1:温溜は、腕橈骨筋上であり手関節橈屈に関与するが、掌屈には関連しない。
- 2:支正は、陽谷穴から小海穴に向かい上5寸、尺骨後面のほぼ中央にあり、手関節の掌屈とは関連しない。
- 3:郄門は、大陵穴から曲沢穴に向かい上5寸にあり、橈側手根屈筋と長掌筋との間に当たることから、これが答えである。
- 4:四瀆は、陽池穴の上5寸、総指伸筋と小指伸筋の間にあり、手関節背屈と関連しない。〔注〕新教科書では、支正は尺側手根屈筋上にあり、手関節掌屈と関連することになる。