東洋医学臨床論(2:鍼灸版)(全542問) 脈証と治療方針の組合せで最も適切なのはどれか(27回) ざらざらとして流れの悪い脈―気を巡らせ活血する 輪郭は触れるが中が空虚な脈―肝の疏泄を調節する 玉が転がるような脈―心熱を清清する 絹糸に触れるような力のある脈―気血を補益する 前の問題 次の問題 解答:1 1.ざらざらとして流れの悪い脈―気を巡らせ活血する 2.輪郭は触れるが中が空虚な脈―肝の疏泄を調節する 3.玉が転がるような脈―心熱を清清する 4.絹糸に触れるような力のある脈―気血を補益する 解説: 1:ざらざらとして流れの悪い脈は濇脈(渋脈ともいう)であり、瘀血の病証でみられ、理気活血が治法となる。よって正答は1となる。 2:輪郭は触れるが中が空虚なのは、芤脈である。芤とは葱(ネギ)のことで、長葱の管を按ずるような脈である。失血などの病態でみられ、益血が治法となり、疏泄の調節は当てはまらない。 3:玉が転がるような脈は滑脈であり、痰飲の病証でみられ、化痰、化湿が治法となり、心熱の清瀉は当てはまらない。 4:絹糸に触れるような力のある脈は、緊脈であり、実で寒の病証でみられ、散寒が治法となり、気血の補益は当てはまらない。 前の問題 次の問題 鍼灸専門科目 - 東洋医学臨床論(2:鍼灸版) test