解剖学(2:鍼灸版)(全322問) 膜輸送について正しいのはどれか(25回) 単純拡散では濃度勾配に逆らって物質が細胞膜を通過する 促通拡散ではATP分解で生じたエネルギーを利用する 食作用では細胞膜が物質を包み込んで細胞内に取り込む 能動輸送では担体蛋白質を介して物質が細胞に取り込まれる 前の問題 次の問題 解答:3 1.単純拡散では濃度勾配に逆らって物質が細胞膜を通過する 2.促通拡散ではATP分解で生じたエネルギーを利用する 3.食作用では細胞膜が物質を包み込んで細胞内に取り込む 4.能動輸送では担体蛋白質を介して物質が細胞に取り込まれる 解説: 膜輸送には「物質の濃度差、電位差を駆動力とする受動輸送」と「ATPを利用して濃度勾配や電位勾配に逆らって輸送する能動輸送」がある。 受動輸送はさらに単純拡散・促通拡散・ろ過・浸透の4つに分けられるが、いずれもATPは使わない。 単純拡散では、親水性の物質は細胞膜中のチャネル(蛋白質からなる各物質専用の通路)を、疎水性の物質はそのまま脂質二重膜を通って細胞膜を通過する。ただし、通過できる物質は小さな分子に限られる。 一方、促通拡散は輸送体を介する輸送で、単純拡散では運ぶことができない物質を輸送する。 「3:食作用」は、細胞膜の一部が小胞を形成し、大きな物質を細胞内に取り込む輸送方式である。 前の問題 次の問題 基礎科目 - 解剖学(2:鍼灸版) test