解説:
呼吸は、呼吸筋の収縮・弛緩に伴う胸腔内圧(胸膜腔内圧)と肺胞内圧の変動によって生じる。
安静時の呼息では、主吸息筋である横隔膜と外肋間筋が弛緩することで胸郭が縮小する(吸息によって、拡張していた胸郭が元の大きさに戻る)。
吸息時に収縮して水平となっていた3:横隔膜が弛緩することでドーム状に盛り上がり、吸息時に外肋間筋の収縮により挙上していた1・2:肋骨が外肋間筋の弛緩により沈下する。
その結果、胸郭が縮小し、4:胸腔内圧が上昇し、肺胞が縮小し、肺胞内圧が一過性に陽圧となることで空気が気道から流出する。
積極的(努力的)な呼息では、内肋間筋や腹壁筋の収縮により、胸郭の縮小が促進される。