解説:
生体に異常が生じると
①発赤(毛細血管透過性、細動脈の拡張により血流の増加、つまり2:充血が起きることで出現)、
②熱感(当該組織に滲出したマクロファージ、白血球が発熱物質を産生することで引き起こされる)、
③腫脹(ヒスタミン、キニン、ロイコトリエンなどの働きで毛細血管透過性が増すため、当該部位に血流が増大し、通常血管内にとどまる物質も組織液に流出し、腫脹が生じる)、
④疼痛(体中に分布する自由神経終末への入力、中枢の応答によっている。
炎症の場合、当該部位に遊走した食細胞などが、キニン、プロスタグランジンなどの化学物質を放出し、痛み感覚の受容器を刺激することで生じる)。
さらに⑤機能障害をもたらし、これを合わせて、炎症の5大徴候と呼ぶ。