次の文で示す症例について下記の問いに答えよ（２３回）

解説：

食道癌では食道・気管支煙を形成すると誤嚥性肺炎を併発し、大動脈に浸潤すると大出血を起こす。

一方、上大静脈を圧迫した場合は顔面に著明な浮腫をきたす1：上大静脈症候群となる。

また、反回枝系を巻き込むと声帯が動かなくなるために2：反回神経麻痺となり嗄声が認められるとともに、交感神経を巻き込むと同側の眼瞼下垂、縮瞳に代表される4：ホルネル症候群に、さらに迷走神経を圧迫すると徐脈がみられる。

本症例は眼瞼下垂と縮瞳が認められることから、4：ホルネル症候群が正解である。