臨床医学各論(2:鍼灸版)(全514問) 外傷性肩関節脱臼について正しいのはどれか(24回) 若年者の初回脱臼は反復性に移行しやすい 後方脱臼が最も多い 高齢者では上腕骨大結節骨折の合併はまれである 整復後は可及的早期に可動域訓練を開始する 前の問題 次の問題 解答:1 1.若年者の初回脱臼は反復性に移行しやすい 2.後方脱臼が最も多い 3.高齢者では上腕骨大結節骨折の合併はまれである 4.整復後は可及的早期に可動域訓練を開始する 解説: 肩関節は身体のなかで可動域が最も大きく、安定性を周囲の筋や靭帯などの軟部組織に頼っているため、最も脱臼しやすい関節である。 外傷性肩関節脱臼は、肩を強打したり、転倒時に手をつくことで発生する。 ラグビー、アメフト、柔道などのコリジョン・コンタクトスポーツに多く、前下方脱臼がほとんどである(3:後方脱臼は稀)。 若年層は一度脱臼すると再脱臼しやすくなり、前下方脱臼では、外転・外旋位を強制されると脱臼しやすい(1:反復性肩関節脱臼)。 脱臼の整復後は、反復性脱臼への移行を避けるため、可及的早期の可動域訓練は行わない。 高齢者や骨粗鬆症患者では、肩関節脱臼時に2:上腕骨大結節骨折を伴うことが少なくない。 前の問題 次の問題 基礎科目 - 臨床医学各論(2:鍼灸版) test