下記のこの患者への指導で誤っているのはどれか(１５回)

解説：

1：変形性膝関節症では大腿四頭筋萎縮がみられて関節支持力が低下するので、等尺性収縮訓練による大腿部の筋力強化を行うのが良い。仰臥位で足首に1～2kgの重りをつけての下肢伸展挙上運動(SLR運動)や、仰臥位で下肢を伸展して、膝の後面を床に押し付けるように膝を伸展するパテラセッティングなどの筋力強化訓練が行われる。

2：正座は関節に対する負荷が強まるので避けるべきである。正座訓練による関節可動域の改善の指示は誤りである。

3：必要に応じて腫脹の軽減や保温のために膝サポーターの装用を指示する。

4：本症は肥満女性に多い。体重の増加は関節軟骨に対する負荷を強めて病変を増悪するので、体重のコントロールが必要である。