解説:
- 「1:眼球突出」はバセドウ病でみられる所見(肝硬変では『眼球結膜の黄染』がみられる)。
- 「2:静止時振戦」はパーキンソン病でみられる所見(肝硬変は『羽ばたき振戦』がみられる)。
- 「3:中心性肥満」はクッシング症候群でみられる所見(肝硬変では、門脈圧亢進および低アルブミン血症に伴う血漿膠質浸透圧の低下による『腹水』がみられる)。
- 「4:女性化乳房」は肝硬変でみられる所見。←正解。
肝硬変では、エストロゲンの代謝障害による血中エストロゲン濃度の上昇で末梢血管が拡張することから女性化乳房が出現すると考えられている。