次の文で示す症例について、以下の問いに答えよ（３０回）

解説：

脾は運化を主り、脾虚で運化が低下すると湿が生じ、水液の停滞によって浮腫が形成される。

脾は燥を喜み、湿を悪む。よって脾の病証では湿の症状が多くみられる。下痢と浮腫(水湿内停)は脾虚の典型的症状である。従って、治療すべき臓腑は「1：脾」である。

• 嫩舌は舌体が柔らかく肥満し、輪郭がぼやけて弱々しいもので、虚証でみられる。胖大舌は舌体が腫れぼったく大きいもので、陽虚・痰湿でみられ、歯痕を伴いやすい。
• 膩苔は舌面にはりつき、苔が細かく密で、剝がれにくく、湿証・痰飲・陽虚でみられる。
• 滑脈は脈が来るときも去るときも円滑で、盆の上で珠を転がすような脈で痰飲でみられる。

同症例の他設問として以下もあるので、合わせて観覧してみてほしい。

⇒『次の文で示す症例について、以下の問いに答えよ（３０回）』