解説:
心筋は心室や心房を織成し、興奮して収縮する固有心筋と、興奮の発生と興奮伝導に関与する特殊心筋に分けられる。
心筋細胞同士は介在板(境界膜)を介して接合しており、そこには1:ギャップ結合と呼ばれる、細胞間の電気的連絡路となる特殊な構造がある。
ギャップ結合を介して興奮した細胞から未興奮の細胞へ電流が流れ、興奮が細胞間で伝導していく。心筋は自動興奮して、自律神経によって調節される2:不随意筋である。
心筋は、骨格筋のように筋フィラメントが規則正しく並んでいるため、3:横紋筋である。
心筋の活動電位持続時間は骨格筋に比べて非常に長いため、絶対不応期が長く、その間に筋は弛緩するため、生理的条件下では4:単収縮のみであり、強縮しない。