解説:
体温は脳を含めた身体内部の温度である核心温度と、皮膚表面の温度である外殻温度に分けられる。
体温調節とは、この核心温度をほぼ一定に保つことである。
体温は測定部位により温度が異なり、直腸温は核心温度に相当し、1:直腸温に対して口腔温は約0.5℃、腋窩温は約0.8℃低い。
核心温度はほぼ一定に保たれるが、生理的変動はある。例えば、1日のなかで朝3~6時に最も低く、日中に高くなり午後3~6時に最も高くなり、2:夜間に低くなる。
女性は月経周期に応じて体温が変動し、月経時から排卵前まで低温期、3:排卵後から次の月経までは高温期となる。
4:食事後は代謝亢進によって、体温が一過性に高くなる。このことを特異動的作用(食事誘発性産熱反応)という。