解説:
胸腺は、胸骨の後面で心臓の前上方(縦隔)に位置する。
出生直後は12~15gあり、思春期には30~40gに達する。
思春期をすぎると次第に退縮し、老人では大部分が脂肪組織に置き換えられている。
左右両葉より成る扁平な器官で、実質は皮質と髄質とに区別され、細胞はリンパ球・上皮性細網細胞・間葉性細網細胞がある。髄質にはハッサル小体がある。
胸腺は、生体防御系の重要な器官で胸腺依存性リンパ球(Tリンパ球)を産生している。
4:胸管は、人体最大のリンパ本幹で下半身からの腸リンパ本幹・腰リンパ本幹が腹大動脈後面(第2腰椎)の前面で合流し乳び槽を形成した後に胸管となり、左静脈角に流れ込むリンパ管のことである。