解剖学(全329問)
角膜の痛みを伝える神経はどれか(11回)
解答:3
- 1.視神経
- 2.動眼神経
- 3.三叉神経
- 4.顔面神経
解説:
- 1:視神経は、眼球の網膜(神経層)にある視細胞からの光刺激(視覚)を伝達する求心性の感覚神経である。
- 2:動眼神経は、眼球を動かす外眼筋(上直筋・内側直筋・下直筋・下斜筋)を支配する運動線維の神経と内眼筋(瞳孔括約筋・毛様体筋)を支配する副交感線維の神経を含む遠心性の混合神経である。
- 3:三叉神経は、前頭部と顔面部の知覚に広く分布する感覚線維と咀噸筋(咬筋・側頭筋・内側翼突筋・外側翼突筋)及び舌骨上筋の一部を支配する運動線維の神経である。神経の名前が示すように、三叉神経第1枝(眼神経)・三叉神経第2枝(上顎神経)・三叉神経第3枝(下顎神経)の3枝に分かれて分布する。特に、三叉神経第1枝(眼神経)は感覚線維のみで、眼球の各部と前頭部の皮膚や鼻腔の粘膜に分布し求心性に知覚を伝達する。
- 4:顔面神経は、顔面の表情筋を支配する運動線維、唾液腺・涙腺などを支配する副交感線維や舌に分布して、味覚を伝える感覚線維を含んでいる神経である。