解説:
1:ダンピング症候群とは「胃切除後症候群の一つであり、炭水化物が急速に小腸に流入するために、血管運動性症状・腹部症状(早期ダンピング症候群)、低血糖状態(後期ダンピング症候群)が出現した状態」をいう。
2:ネフローゼ症候群は「糸球体の機能不全により、尿中に大量の蛋白が排出され、血中の蛋白量が減少するために、浮腫、血中のコレステロールなどの脂質の上昇が出現した状態」である。
3:クッシング症候群は、副腎皮質ステロイドホルモンの一つであるコルチゾールが過剰となり出現する。脳下垂体の腫瘍による副腎皮質刺激ホルモンの過剰、副腎皮質の腫傷によるコルチゾールの過剰、また、稀ではあるが、肺癌や膵臓癌から副腎皮質刺激ホルモンが分泌され、同様の症状をきたす(異所性副腎皮質刺激ホルモン症候群)。
4:パンコースト症候群とは「パンコースト腫瘍(肺尖部の癌)が頚部や胸壁などの周囲組織に浸潤し、上肢神経症状やホルネル徴候などを呈する状態」をいう。