解説:
クローン病は、若年者に好発する原因不明の慢性炎症性肉芽腫性疾患であり、非連続性に口腔~肛門の消化管を侵すが、とくに回腸末端に好発する。
炎症性ポリープ形勢、狭窄などもみられ、狭窄が進んで腸閉塞を起こしたり、腸壁穿孔を起こすことがある。
下痢、腹痛、微熱等が起こり、また難治性の「2:痔瘻」を合併することがある。
その他の選択肢は以下の通り。
- 「1:陰部潰瘍」はみられない。性感染症のほか、ベーチェット病や全身性エリテマトーデスなどの膠原病でもみられる。
- 「3:手掌紅斑」はみられない。肝炎、肝硬変などの肝臓障害でみられる。
- 「4:口腔内色素沈着」もみられない。例としてはアジソン病、悪性黒色腫などでみられる。