解説:
1:全身性硬化症(強皮症)は厚く硬い皮膚(皮膚硬化)と、血管病変(レイノー現象と小血管障害)を特徴とし、全身の結合組織に炎症と変性、ならびに小血管病変を伴う慢性炎症性疾患。
2:ベーチェット病は口腔粘膜のアフタ性潰瘍、結節性紅斑や毛溌炎などの皮疹、眼のぶどう膜炎、外陰部潰瘍、その他全身の諸臓器に急性炎症発作を繰り返しながら慢性化する難治性疾患。
3:シェーグレン症候群は、慢性唾液腺炎と乾燥性角膜炎を主症状とする自己免疫疾患で、40~60歳の中年女性に好発する疾患。
4:皮膚筋炎は、横紋筋を広範囲に障害する慢性炎症性筋疾患で、近位筋群の筋力低下を主徴とする疾患。ただし、悪性腫瘍を合併しやすく、5~10%に癌が発生する。