解説:
思考制止とは、思考が止まって観念が浮かばない、思考のテンポが遅れる、返答が遅れるなどの状態になる思考障害であり、2:うつ病でみられる。
うつ病では、この他に自己を過小評価する微小念慮や自殺念慮などがみられる。
1:不安神経症では、強い不安感とともに自律神経症としての動悸、呼吸困難、過呼吸、発汗、ふるえ、不眠、神経過敏状態、集中力の低下などもみられる。
3:心身症は、心理的、情動的因子が身体的異常(疾患)の発生に関与しているもので、本態性高血圧症、気管支喘息、アトピー性皮膚炎などはこれに属するとされる。思考制止はない。
4:統合失調症は、青春期に発病し、特異な精神症状を呈する。思考制止はみられない。