解剖学(全329問) 上肢の動脈について正しい記述はどれか(15回) 上腕動脈は正中神経と伴行する 橈骨動脈は腋窩動脈から分岐する 尺骨動脈は手根管を通る 尺骨動脈は深掌動脈弓の主体をなす 前の問題 次の問題 解答:1 1.上腕動脈は正中神経と伴行する 2.橈骨動脈は腋窩動脈から分岐する 3.尺骨動脈は手根管を通る 4.尺骨動脈は深掌動脈弓の主体をなす 解説: 正しいのは、選択肢1である。上腕動脈は腋窩動脈の続きで、大胸筋(大円筋)の下縁より始まり上腕二頭筋の内側(内側上腕二頭筋溝)を肘窩に向かって上腕静脈・正中神経とともに下行する。この間に上腕深動脈、上・下尺側腹動脈を出して、肘窩で橈骨動脈と尺骨動脈に分かれる。 2:橈骨動脈は腋窩動脈から分岐するのではなく上腕動脈から分岐する。 3、4:尺骨動脈は、前腕尺側を下行し尺側手根屈筋の榛側に沿って屈筋支帯の掌側を通り、豆状骨の橈側より手掌にいたる(手根管を通らない)。手掌腱膜の下で橈側に向かって弓状に走り、橈骨動脈の終枝(浅掌枝)と吻合して浅掌動脈弓を形成して終わる。以上のことから選択肢の3,4は誤っている。 前の問題 次の問題 基礎科目 - 解剖学 test