あん摩施術前の準備として適切でないのはどれか（１６回）

解説：

あん摩施術前に施術者として必要な準備は、手指をもって患者の体表に手技を加える施術であるから、感染予防･清潔操作を念頭においた準備が必要である。特に施術者の手指の清潔には十分注意しなければならない。指の爪は短く切って、石鹸と流水によって洗浄した後、スクラブ剤を用いて手指消毒を行うか、速乾性擦式消毒用アルコール製剤を用いて手指消毒を行う。また、衣服に関しては清潔な白衣を着用する。手指を湿らせて施術することは、患者に不快感を与え手技の円滑性を損なうだけでなく、アルコール消毒効果の低下も招くため適切とはいえない。