解説:
1、2:寒さへの適応の際には、皮下脂肪の肥厚、皮膚血管の収縮(ヒトでは関与が少ないが立毛筋の収縮も起こる)によって放熱の抑制が起こりやすくなる。同時に産熱機構がふるえ産熱からより効率の良い非ふるえ産熱に変化する。
3:寒いときには、骨格筋が不随意的に細かく律動的に収縮して、ふるえによって産熱が起こる。これをふるえ産熱という。
4:筋肉の収縮によらず、代謝を高めて行う産熱を非ふるえ産熱といい、肝臓などの臓器で起こる。
ちなみに、1と2は交感神経の興奮、3は体性運動神経の興奮、4は甲状腺ホルモンや副腎髄質カテコールアミンの分泌が高まることによるものである。
1~3の反応は速く、4の反応は緩慢である。