解説:
徒手検査による病態と局所治療穴の関連を問う設問である。
4:「膝の外反ストレステスト陽性一曲泉」は、外反ストレス負荷により内側側副靭帯への痛みを誘発するものであり、曲泉は関節裂隙部に相当することから本穴が妥当かもしれない。なお、旧経穴は内側側副靭帯と関連するが、新経穴は、後方にシフトして旧陰谷穴に相当することから、適切な問題とはいえない。
1:「スピードテスト陽性一臑会」は、スピードテストが上腕二頭筋長頭腱腱鞘炎を疑うものであり、臑会は三角筋後下縁であり、関連しない。
2:「中指伸展テスト陽性-曲沢」は、中指伸展テストがテニス肘を示唆する所見であり、曲沢は上腕筋上であり、関連しない。
3:「ボンネットテスト陽性一風市」は、ボンネットテストが椎間板ヘルニアや梨状筋症候群など、坐骨神経と関連している。これに対して風市は神経的には関連するが、治療穴としては適切とはいえない。