解説:
心周期の拡張期の心室容量(静脈血による心室部の伸展度)の増加に応じて、心筋の収縮力が増加することをスターリングの心臓の法則と呼ぶ。
これは、大静脈から右心房に入る血液量である3:静脈還流量の増加によって心室筋が伸ばされると、心室筋の収縮力が増加し、結果として1回拍出量が増加することを意味する。
吸息時は1:胸腔内圧の低下によって胸腔内の血管が伸展されるため、血液が胸腔内に吸引され静脈還流量が増加するため、1回拍出鼓は増加する。
この問題では、2:右心房内圧が上昇すると、静脈還流量は減少するため、1回拍出量は減少すると考えられる。
4:自律神経活動によって1回拍出量が増加するのは、心筋収縮力を増加させる交感神経活動の亢進時である。