東洋医学臨床論(2:鍼灸版)(全542問)
スポーツ障害と局所治療穴との組合せで最も適切なのはどれか(22回)
解答:1
- 1.ジャンパー膝―犢鼻
- 2.ランナー膝―三陰交
- 3.シンスプリントー陽陵泉
- 4.フットボールアンクルー膝関
解説:
病態と関連する解剖の知識を問う設問である。
- 1:「ジャンパー膝一犢鼻」は、ジャンパー膝が主として膝蓋大腿関節の炎症によって生じることから、外側関節裂隙に位置する犢鼻は適切である。したがって答えはこれである。
- 2:「ランナー膝一三陰交」は、ランナー膝が主として腸脛靭帯の異常によって生じる愁訴であることから、胆経上の経穴が治療穴となり、三陰交は誤り。
- 3:「シンスプリントー陽陵泉」は、シンスプリントが脛骨過労性骨膜炎であり、陽陵泉は腓骨と関連することから誤り。
- 4:「フットボールアンクルー膝関」は、フットボールアンクルは足関節衝突性外骨腫とも呼ばれ、オーバーユースなどにより足関節不安定症(足関節がゆるくて不安定)を引き起こす場合であるが、膝関は関連しないことから誤り。