解説:
「4:大耳介神経」は、頸神経叢から派出する4本の皮枝の一つである。耳介、頭皮や頬および下顎角の周辺の皮膚に分布する。耳下腺被膜にも分布し、流行性耳下腺炎の際に痛みを伝える。
その他の選択肢は以下の通り。
- 「1:横隔神経」は頸神経叢から派出し、横隔膜を支配する。
- 「2:頚神経ワナ」は、オトガイ舌骨筋と舌骨下筋群を支配する。顎二腹筋は「三叉神経の枝である下顎神経(前腹)と「顔面神経の枝(後腹)」によって支配される(関連記⇒『二重神経を受ける筋まとめ』)。
- 「3:鎖骨上神経」は鎖骨上部から表出する皮神経で、鎖骨周囲に分布するが頚部の正中には分布しない。筋三角は頸部の正中を覆う三角で、胸鎖乳突筋前縁、肩甲舌骨筋上腹と舌骨、正中線で囲まれる。この皮下には甲状軟骨や気管がある。