解説:
3:クスマウル呼吸とは、ゆっくりとした深い呼吸が規則正しく続く過呼吸である。糖尿病や尿毒症の代謝性アシドーシスでみられる。
2:ビオー呼吸では、無呼吸期から突然過呼吸期が始まり、この過呼吸期が突然無呼吸期に変わる。脳圧亢進を伴う脳炎、髄膜炎、脳腫瘍などでみられる。
4:チェーン・ストークス呼吸は「無呼吸の状態」と「浅い呼吸が始まり次第に深くなって再び浅くなる呼吸の状態」とが、繰り返して現れる呼吸型である。心不全、尿毒症、脳疾患、臨終の際などに現れることがある。
1:起坐呼吸とは、呼吸困難が仰臥位で増強し、起座位で軽減する臨床的徴候である。主にうっ血性心不全の特徴とされているが、喘息や慢性気道閉塞でも起こり得る。