解説:
1:モルヒネはいわゆる麻薬の一種であるが、鎮痛効果が大きく、癌などで通常の鎮痛薬で抑えられない場合にも効果があり使用される。個人差があるが、便秘、吐き気や嘔吐、眠気、錯乱、発汗などの副作用がみられる。過度の量の投与や急速な投与は呼吸抑制を起こし、過剰な場合は呼吸麻痺を起こして死亡することがある。
神経ブロックは、局所麻酔剤や神経破壊剤を末梢の脳脊髄神経や同神経節あるいは交感神経節などに注入して、神経内の刺激伝導を遮断(ブロック)することにより、痛みを消失あるいは軽減させるものである。神経ブロックには治療的ブロックだけでなく、外科手術のためや診断のため、あるいは予後判定のためのブロックがある。ブロックに使われる局所麻酔薬には、2:リドカイン、メピバカイン、プロカインなどがある。
3:ベンゾジァゼピンは、抗不安効果が主作用であり抗不安薬の一種として使用される。中枢神経に作用して不安、恐怖、緊張といった症状を緩和させる作用があるので、不安障害、パニック障害、ストレス障害の患者などに使用される。また、催眠効果があるので手術の麻酔前に導入薬として使用されたり、睡眠薬としても使用される。抗痙溌作用や筋弛緩作用などもある。
4:バルビツレートには麻酔作用があり、主に静脈麻酔薬として使用される。また、抗痙攣作用も有している。