解説:
1:鉄欠乏性貧血は、鉄分の長期の不足によるが、鉄分の欠乏は出血や月経過多などによる鉄分の過剰喪失、腸管の吸収障害による吸収不足、妊娠や成長等による需要増大などによって生じる。胃の切除後は吸収障害を起こして鉄欠乏性貧血をきたしやすい。
2:子宮筋腫では、子宮出血、過多月経による鉄分の過剰喪失によって鉄欠乏性貧血をきたしやすい。
3:高脂血症は、血中に脂肪成分のコレステロール、遊離脂肪酸、リン脂質、トリグリセリド(中性脂肪)のいずれかが増加している状態である。鉄欠乏性貧血はきたさない。
4:痔核でも出血による鉄分の過剰喪失によって鉄欠乏性貧血をきたしやすい。