解説:
1:気管支喘息は、気管支筋の攣縮、気管支粘膜の腫脹をきたして呼吸困難を起こすものであり、原因にはアレルギー、感染、精神的要因、内分泌異常、β受容体の遮断などがあり、また天候変化、食品、過食、過労、埃、大気汚染、タバコの煙、心労等が誘因となることがある。免疫反応の型からみた肺疾患の分類では、アレルギー性ではⅠ型(即時型・アナフィラキシー型)が関与する。
関連記事⇒『アレルギーの種類一覧(病理学)』
2:気管支喘息では、喘鳴を伴う呼吸困難をきたす。咳、痰を伴い、重症時には起坐呼吸を行い、またチアノーゼを伴うことが多い。発作は日中より夜間が多く、逆である。
3:呼吸困難は発作性で、吸気よりも呼気時の呼吸困難が強いので、吸気でなく呼気の延長
がみられる。
4:治癒率は高くない。重症例は予後不良である。