解説:
再生とは「失われた組織が残った細胞や組織の増殖によって元の状態に復元されること」をいう。
- 再生能力の高い細胞は、表皮・消化管粘膜・爪・毛髪などの細胞である。
- 再生能力の比較的高い細胞として、肝細胞・神経膠細胞・血管内皮細胞・線維芽細胞・平滑筋細胞・軟骨細胞などがある。
- 再生能力のない細胞として、心筋細胞・中枢神経細胞がある。
2:内皮細胞は、血管内皮細胞のことである。
血管は、内側を一層の血管内皮細胞が覆い、それを支える平滑筋細胞で構成される。組織損傷時には、この血管内皮細胞が遊走・増殖し、傷害部位で血管新生を行う。よって平滑筋細胞よりも内皮細胞の方が再生能力が高いと言える。