東洋医学臨床論(全570問) 次の文で示す病証に対する治療方針として最も適切なのはどれか(30回) 35歳の男性。主訴は咳嗽。動くとすぐ息切れし、風邪を引きやすい。舌は淡、薄白苔、脈は緩弱を認める。 腎陽を補う 腎精を補う 肺陰を補う 肺気を補う 前の問題 次の問題 解答:4 1.腎陽を補う 2.腎精を補う 3.肺陰を補う 4.肺気を補う 解説: 「咳嗽」は(腎病証ではなく)肺病証でみられる所見。 「息切れ」は(陰虚ではなく)気虚でみられる所見。 ↓ これらを組み合わせると「肺気虚であり、4:肺気を補う」が正解と導き出せる。 肺気虚 慢性の咳嗽で肺気を損傷したり、汗のかきすぎや久病により肺気を損傷したり、脾虚により肺の生理機能が減退している病証である。腠理がゆるみ、外邪が容易に侵襲しやすい状態の衛表不固と津液の輸送機能の失調が現れる。 症状としては、気が虚しているため無力な咳や少気、宗気も虚弱なため呼吸機能の低下などが起こる。水道通調機能に影響すると、浮腫や痰を生じる。 気虚症状の自汗・倦怠感・息切れもでる。 関連記事⇒『国試直前!東洋臨床論が苦手な人は、コレだけ覚えろ【厳選キーワード集】』 前の問題 次の問題 マッサージ専門科目 - 東洋医学臨床論 第30回あまし test