解説:
「1:パターナリズム」とは医療従事者が患者に対して父親のように主導権を握り、患者の生命や健康を優先的に守る態度で診療にあたることをいう。治療方針は医療者が一方的に決定する。
「2:セカンドオピニオン」とは患者自身が納得のいく治療方法を選べるように、主治医とは違う医療機関の医師に、病気の診断や治療方針について求める「第2の意見」をさす。
医療情報は、患者-医療者間でやり取りされる情報であり、患者と医療者の相互が持っている知識や態度によってやり取りされる情報の量・質が異なっている。
この患者-医療者関係は、医療の世界では、工学モデル、契約モデル、牧師モデルに分けられる。
- 「3:工学モデル」とは、①医師は科学者②医療情報は検査データ中心③医学用語使用④患者や家族の置かれた状況は医療に無関係などの特徴がある。
- 「4:契約モデル」は①医師(医療者)は援助者②患者の自己決定権を中心として医療における意思決定の責任を共有③患者への情報開示尊重④患者にとって最適な選択を共に模索などの特徴がある。