臨床医学各論(全470問)
次の文で示す症例について下記の問に答えよ(17回)
「56歳の男性。半年前から日中の眠気、倦怠感、集中力障害が出現している。ウエスト周囲径120cm、血清トリグリセリド値250mg/dl、収縮期血圧170mmHg」
最も考えられるのはどれか。
- 脳梗塞
- 狭心症
- 睡眠時無呼吸症候群
- 痛風
解答:3
- 1.脳梗塞
- 2.狭心症
- 3.睡眠時無呼吸症候群
- 4.痛風
解説:
本症例の訴えから3:睡眠時無呼吸症候群の可能性が高いと考えられる。
睡眠時無呼吸症候群とは「睡眠時に無呼吸(呼吸停止)または低呼吸になる疾患」であり、肥満者に多い。
症状は、昼間の耐えがたい眠気、抑うつ、頻回の中途覚醒集中力の低下、睡眠時の呼吸停止、大きな鼾(いびき)などがみられる。
1:脳梗塞は、脳血栓、脳塞栓などによる脳血流障害によって脳実質の壊死が起こり、片麻痺、半身の感覚障害、失語などの全般的な症状のほか、梗塞部位により意識障害、昏睡、視力障害、運動失調、不随意運動、感覚障害その他の種々の症状がみられる。
2:狭心症は、冠状動脈硬化症などによる冠静脈不全により心筋が血液供給不足に陥り、前胸部の胸骨の裏側付近の発作性の強い疼痛あるいは圧迫感を訴える。
4:痛風は、尿酸の異常蓄積によって急性関節炎(主として足の母趾の中足趾節関節に好発)が起こり、局所の発赤、腫脹、発作性の激痛を生ずる。
「56歳の男性。半年前から日中の眠気、倦怠感、集中力障害が出現している。ウエスト周囲径120cm、血清トリグリセリド値250mg/dl、収縮期血圧170mmHg。」
最も考えられるのはどれか。
1.脳梗塞
2.狭心症
3.睡眠時無呼吸症候群
4.痛風