解説:
肝硬変では全身倦怠、易疲労、食欲不振、腹部膨満感、クモ状血管腫、手掌紅斑、黄疸、腹水、食道静脈瘤やメデューサの頭などの所見がみられ、また、肝機能低下により3:女性化乳房が起こることがあるので肝硬変の所見である。
1:結節性紅斑はみられない。ベーチェット病、結核、サルコイドーシス、クローン病などの疾患や内臓の悪性腫瘍、細菌、ウイルス、真菌の感染アレルギーなどによって起こる。
2:漏斗胸はみられない。
4:クモ状指もみられない。クモ状指は異常に長い指となっているものであり、マルファン症候群でみられる。
マルファン症候群は、常染色体優性遺伝の疾患で、結合組織の異常によって、クモ状指のほかに高身長、脊柱側弯、後弯、関節過伸展などがみられる。