解説:
舌筋の運動を支配している神経は、4:舌下神経(第12脳神経)である。
この神経は延髄より起こり、舌下神経管を通り頭蓋を出る。
頭蓋を出ると多数の枝に分かれて、内舌筋(舌の内部に起始・停止のある筋)と外舌筋(下顎骨や舌骨、茎状突起から起こって舌に停止する筋)に分布し、舌の運動を支配する。
1:舌神経は下顎神経(三叉神経第3枝)の枝で、舌粘膜に分布しその知覚を司る。
2:舌咽神経(第9脳神経)は、舌の後方1/3の味覚や耳下腺の分泌を司る。
3:迷走神経(第10神経)は、咽頭や喉頭の粘膜知覚、嚥下運動・発声・消化管の運動、消化液の分泌・心拍拍動の抑制を行う。
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