東洋医学臨床論(全570問) 次の文で示す症例について施術の対象となる筋はどれか(23回) 「50歳の男性。背側骨間筋の萎縮がみられる。フローマン徴候陽性。」 母指対立筋 母指内転筋 短母指外転筋 長母指屈筋 前の問題 次の問題 解答:2 1.母指対立筋 2.母指内転筋 3.短母指外転筋 4.長母指屈筋 解説: 尺骨神経麻痺が疑われる症例である。 尺骨神経麻痺では小指球筋、骨間筋、環指と小指の虫様筋の麻痺と尺骨神経領域の感覚障害を伴い、小指球と骨間筋に萎縮がみられる。また、環指と小指はMP関節が過伸展しIP関節が屈曲し、鉤爪指を呈する。 フローマン徴候は、両手の母指と示指で紙を挟んで左右に引っ張る動作をすると、母指内転筋の筋力低下を長母指屈筋が代償するために麻痺側の母指IP関節の過屈曲が生じる状態をいう。 よって選択肢の中でこの状態に関連する筋は2:母指内転筋である。 前の問題 次の問題 マッサージ専門科目 - 東洋医学臨床論 test