解説:
3:体液のpHは、非常にせまい7.35~7.45の範囲に保たれている。
pHは水素イオン(H+)濃度の逆数の対数である。
pH7.0の溶液は中性で、その溶液は同じ数の水素イオン(酸)と水酸イオン(塩基)を含む。
体内での酸性物質やアルカリ性物質の生成、あるいは体外からそうした物質が入ることによって、体液(主として血漿)中の緩衝系が働き、pHを7.4付近に維持する。
この酸塩基平衡の維持は肺と腎臓の働きに依存している。
肺はCO2の排泄によって、腎臓はH+の排泄とHCO丁の再吸収によって行う。
酸塩基平衡が破綻し体液のpHがより酸性に向かって減少する状態をアシドーシスという。