解説:
1:血圧上昇に関する生体の調節機構。レニンーアンジオテンシンーアルドステロン系が活性化して働き、様々な昇圧物質が分泌される。高血圧の一因となる。
2:脊髄後角において侵害性一次ニューロンから上行性ニューロンへの伝達を抑制し、鎮痛効果を示す。経皮的電気刺激や鍼治療の作用機序が、この抑制系に関与している。
3:ストレス応答に働く経路の一つ。最終的に副腎皮質からコルチゾールが分泌される。コルチゾール過多は、肥満・尿糖・免疫力の低下等の代謝異常を招く。
4:末梢の感覚受容器からの情報が、太さの違う神経線維の相互作用により、鎮痛効果を示すことを説明している。太い神経線維は触圧覚を伝え、細い神経は痛覚を伝える。これらが、脊髄後角にあるSG細胞に収束し、ここで痛みに対して触圧覚がケートコントロールを行い鎮痛作用効果を表すと考えられている。