東洋医学臨床論(全570問)
徒手検査の陽性所見と局所施術部位の組合せで最も適切なのはどれか(27回)
解答:1
- 1.ブラガードテストー腰部
- 2.ルーステストー手関節部
- 3.グラスピングテストー頸部
- 4.ゲンスレンテストー膝関節部
解説:
- 「1:ブラガードテスト」は下位腰部の神経伸展テストで、陽性の場合、腰部神経の椎間板病変による根性坐骨神経痛が疑われる。背臥位、膝伸展状態で股関節を屈曲、足関節を背屈させたときに痛みが増強すれば陽性とする。SLRの増強法でもあり、SLRで陽性となった位置から痛みの出ない角度まで少し脚を下ろし、足関節を背屈させる方法もある。
- 「2:ルーステスト」は胸郭出口症候群のテストで、両肩関節を90度外転外旋、肘関節90度屈曲位に保持し、手指の屈伸運動を3分間行う。手指・前腕のしびれ、痛み、だるさのために3分間続けることができなければ陽性とする。
- 「3:グラスピングテスト」は腸脛靭帯炎のテストで、膝を軽く屈曲し、膝の少し上の外側を指で圧迫し、膝を曲げ伸ばししたときに疼痛が発現すれば陽性とする。
- 「4:ゲンスレンテスト」は仙腸関節障害のテストで、背臥位で健側下肢の膝を屈曲し、胸に抱えるようにさせた状態で、検者は患側下肢をベッドの端から下ろし過伸展させる。仙腸関節に疼痛が出現すれば陽性とする。
したがって、正解は1である。